「がん検診無料クーポン」と「検診手帳」が配布される。
厚生労働省が、平成21年度補正予算で決めた施策である。
ただし対象者は少ない。
検診は2種類のがんに限定。
子宮頸がんは、
平成20年度に20歳、25歳、30歳、35歳、40歳になる女性、
乳がんは同じく40歳、45歳、50歳、55歳、60歳になる女性だけ。
実際の業務は市町村が行うから、配布の時期はまちまちだ。
なぜ女性限定か。
理由は、「未来への投資につながる子育て支援の一環として」
策定されたからだ。
子育て支援と名付ければ、予算を獲得しやすかったのだろうか。
あちこちの部局に気をつかって小分けに配分したのだろうか。
検診を否定するわけではないが、
子育て支援なら、
保育所の増設や学童クラブの充実に
どーんと大金を投下してもらいたい。
ともあれ、一部の女性は無料で検診できることになった。
でもね。
今でも自治体の制度を利用すれば、1000円前後で検診は受けられる。
それを無料にすれば、受診率が上昇するかしらん。
いわゆるメタボ検診(特定健康診査)は、
国民健康保険の被保険者なら、
自治体から名指しで書類が送られてくるし、
無料だが、受診率は低いようだ。
日本人の死亡原因のトップは悪性新生物。
食生活が変化してきたためか、胃がんは減ってきた。
男性の場合、肺がんが急増。
女性は肺がんも増えてはいるが、1位は大腸がん。
乳がんは4位だが、
この病気の問題は若い世代に多いことである。
乳がん早期発見を訴えるピンクリボン運動は
様々な企業の協賛も得て拡大している。
東京タワーをピンク色にライトアップするなど、
キャンペーンは人目を引いた。
だが、検診の受診率となると、
期待通りに上昇しているのでもないらしい。
「時間がない」「面倒だ」を乗り越える危機感がないのだろう。
ワタシは大丈夫、
根拠のない自信を持っているから、皆さん。
私も含めて。
クーポンが来たら使わねば。
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このコラムは、
「Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。
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