食べものを考えるシリーズをスタートさせることにしました。
食べることは生きることです。
将来、安心して食料を手に入れられるでしょうか。
真剣に考えなくてはいけない問題です。
まず知ることから、すべては始まります。
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今回は、「どうなる日本の漁業」
日本の漁業経営は厳しく、廃業も出ようかという現状です。
今後、魚を食べ続けることができるのでしょうか。
東京海洋大学
海洋科学部・海洋政策文化学科 婁小波(ろうしょうは)教授の講演から。
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1、日本の漁業経営は三重苦
漁獲量は減少し、魚の平均価格は下がり、漁業経費は上がっています
世界的に魚の需要が増え、
乱獲されました。
マイワシは減少していますし、
国際的にマグロなどは管理が強化されています。
大漁貧乏と言われ、大漁の時には価格が下がり、
水揚げが少ないときにも、魚の価格は上がりません。
燃料の値段が上がっています。
漁業経営で油費は、
2002年 23% → 2006年 30%
(農林水産省 漁業経営調査報告書)
2、価格はなぜ上がらないのかといえば、
買う側が価格決定権をもつから
●普通の流通経路は
生産者→産地卸売業者→ 産地仲買人→
消費地卸売業者→ 仲買業者→ 小売業者→ 消費者
●なかには直接的な事例もあります
生産者→加工/冷凍業者、消費者団体 → 消費者
中間で手数料や差益が発生して、
生産者での価格は低いのに、消費者は高いと感じる価格になるしくみです
2005年の水産庁の調査では
生産者の受取額は小売価格の24%だけ。
つまり
小売り100円のイワシなら、生産者には24円いきます。
この24円から生産コストを引いた額が手取りです。
コストが上がれば、手取りは限りなくゼロに近づくことになります。
3、買う側というのは、多くは量販店
言い換えれば、量販店が価格を決めます。
量販店では、
定量、定質、定価、定時が条件で、
価格変動は好ましくないのです。
もっと言えば、安いほうがいいのです。
4、消費費者のニーズが変わり、コストが増加。
小口注文や、便利さを求めるようになり、
対応するために手間がかかり、
冷凍輸送や保管設備など流通コストも増えました。
そのしわ寄せが、漁業者にきています。
5、水産大国といわれる日本で
流通構造、消費構造が変わらなければ
漁業は持続できないでしょう。
長くなりますので、
ではどうすればいいのかという問題は、
次回にお話しします。
実に根が深い問題で、農業より複雑です。
【今日のポイント】
流通経路のコストも生産コストも上がり、漁業者の取り分が減少した。
【忘れてはいけないこと】
今問題になっているウナギの蒲焼きなど、
水産加工品の輸入が増えています。
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